SONY LinkBuds 購入レビュー

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SONYから2月25日に発売された新しいTWSイヤホンのLinkBudsを購入しました。耳を塞がない穴が開いた新しい形状のイヤホンということで、ソニーから提供を受けたYouTuber達の先行レビューを観て気になったので、実際に購入してみました。

耳を塞がない形状自体はXperia Duoというものから継承されたものですが、そこからかなりのブラッシュアップが行われており、小型化されたことで万人受けするものとなっています。

スペックなどの情報は巷に溢れているので、本ブログでは実際に使って感じたことを自分なりに記そうと思っています。

現在のところLinkBudsは、ポイント10%還元込みで実質20,790円で販売されています。4月11日まで、Amazonやソニーストア他でソニーの対象オーディオ製品との同時購入で最大12,000円キャッシュバックキャンペーンが行われています。

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着け方を誤っている人が多い気がする

LinkBudsの着用位置によって音が大きく変わることは既に知られていますが、実際に使ってみるとソニーが推奨している位置以外でも着用できてしまうことを確認できました。SONYのロゴが地面と水平になり、フィッティングサポーターの頂点が上部に来るように着用するのが正しい方法ですが、YouTubeの動画を観るときちんと着用できていない人が複数いるようです。

https://www.sony.jp/support/headphone/howto/linkbuds/wear.html

フィッティングサポーターが後頭部側に来るように着用することもできてしまうので、その場合の音や使用感と正しいポジションでの音は変わってしまいます。したがって、レビューの内容もそれによって大きく異なることになってしまいます。

正しいポジションだとイヤホン本体自体は耳に強く押し込まれる状態ではなく、自然とハマっている状態になります。押し込んだ状態にしてしまうと圧迫感が強い装着感になってしまうので、耳が痛くなったり疲労感を余計感じてしまうのではないかなと思います。

フィッティングサポーターは大きめから試すのがおすすめ

前項でフィッティングについて記載しましたが、家族や友人に試着してもらった結果、全ての人でフィッティングサポーターをXLにした状態で装着できることを確認しました。フィッティングサポーターを差し込む耳のくぼみは、顔側のほうが溝が深いため、気持ち顔側にフィッティングサポーターを挿入するように意識すると上手くフィットさせることができます。

XLだとしっかりホールドされる印象になりますが、その状態だとくぼみ部分に圧迫感や痛みを覚えたりすると思いますので、そこからサイズダウンしていってちょうど良い大きさを探すと良いと思います。一時間ほど着けていて痛みが発生しないか確認したほうが良さそうなので、完璧なフィッティングを見出すまで時間がかかります。

Audiobookを聴くのに最適なイヤホン

構造上の問題か、LinkBudsの低音はあまり出ていません。音楽を聴く場合には些か迫力に欠けているように思います。ながら聞きというコンセプトからして音質を追求するモデルではありません。といっても、決して音が悪い音ではなく、中音域は同価格帯のTWSイヤホンと遜色ないレベルか少し劣るレベルです。

AudibleなどのAudiobookを”聞きたい”時は音楽を”聴きたい”時よりも没入できる環境を求めず、個人的には外音を聞きながら聞きたいケースが多いのでLinkBudsは最適なイヤホンです。

音漏れは音量設定次第

SNSを見ていても音漏れを心配している方が多いですが、音漏れは音量設定次第です。iPhoneで例を出すと、音量ゼロの状態から+ボタンを3回押した数値である18.75%の音量では、静粛環境でも音漏れを確認できませんでした。4回押した25%でもほぼ音漏れがなかったので、静かな環境であれば気にしなくて大丈夫そうです。

静粛環境では18.75%や25%程度で十二分な音量ですが、うるさい環境だと40~50%まで上げないと聞き取れないので、その際の音漏れは少なからずあります。周りもうるさいのである程度かき消されますが、皆無ではないでしょう。

まとめ: 良いところと微妙なところ

良いところ
  • (フィッティングを合わせたら)自然な装着感
  • 機械処理されていない外音を聞ける
  • 蒸れない
  • 割と良い音質
  • 高い通話品質
  • 片耳だけで使える
  • 頬をタップするワイドエリアタップだけでなく、イヤホン本体をタップしても操作できる
  • 咀嚼音が頭の中に響かない
    • 最近あまり聞かなくなったけれどZoom飲み会最適かも
微妙なところ
  • フィッティングを合わせるのに時間が必要
  • 騒音に合わせて音量を上げると耳へのダメージが心配
    • ノイキャンイヤホン[遮音性の高いIEM]との使い分けが重要そう
  • バッテリー持ちがあまり良くない(DSEEオンで本体実質5時間弱、ケースは最大12時間)
  • 対応コーデックがSBCとAACのみ
    • iPhoneで使うなら全く問題ないけれど・・・
  • マルチポイント未対応
    • ソフトウェアアップデートに期待

フィッティングが難しいと散々言ってきたように、店頭試聴だけでは分からない部分が多いイヤホンだと感じました。店頭での試聴・試着は、筐体サイズ的にどうしても耳に入らない、もしくは耳からこぼれ落ちてしまうかどうかを確認する程度で、実際に使ってみないとなんとも評価しづらい部分があると思います。

少なくとも、カナル型のイヤホンが苦手な人や、長時間通話や勉強などでイヤホンを着ける時間が長い方にはおすすめできるイヤホンです。家の中とそこそこ静かな散歩やランニングに向いているイヤホンですが、騒がしくて人が多い場所には向いていません。これらを理解した上で、合った用途で使えばLinkBudsの真価を発揮できると思います。

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