TRN BT30 レビュー 【イヤモニをTWS化】

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TRN BT30は、MMCXや2Pin端子を採用しているリケーブル可能なイヤホンを左右独立ワイヤレス(TWS)化するアダプターです。Amazonにて15%OFFクーポンを適用すると5,949円と、同種の他社製品の1/3以下の価格で購入することができ、コストパフォーマンスの高さが魅力的な製品となっています。

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基本スペック

通信方式Bluetooth 5.2
コーデックaptX/AAC/SBC
チップQualcomm QCC3040
アンプMAX97220A
連続再生時間約6.5時間(ケース込み: 最大20時間)
充電時間約1.5時間
コネクターMMCX/2pin(交換可能)
インターフェイスUSB Type-C(ケース)
重量8g(片方)

残念ながら、LDACには対応しておらず、マルチポイント接続も使えませんが、MMCX/2pinに対応した左右独立ワイヤレスアダプタでこれらの機能に対応したものは現状ありません。

SHURE RMCE-TW2やFiio UTWS5は、IPX4防水やEQ対応などの付加的機能が充実していますが、それぞれ約22,000円と約18,000円となっており、TRN BT30の3倍以上の価格です。後述しますが、純粋な音質ではこれらのものと劣っている印象を覚えません。

レビュー

開封

よくある磁石で固定されて充電されるタイプになっています。充電はType-Cでワイヤレス充電には未対応です。

使用前に絶縁用シールを剥がすことをお忘れなく。

USB-C⇔USB-Aケーブルが付属します。

音質

今までのワイヤレスアダプタに比べるとパワーが増しており、アンプを別途搭載しているだけあってTWSとしては十分な音質だと思います。試聴レベルですが、Fiio UTWS5・Shure RMCE-TW2と比べて劣っているとも増しているとも感じませんでしたので、好みの範疇だと思います。

感度の高いIEM(私の場合は64audio A6)だと、わずかにホワイトノイズを感じます。耳障りなレベルではないのですが、気になる人は気になると思います。また感度が高いIEMだと、デフォルトのアナウンス音声の音量が大きすぎる(変更不可)ので、そこは少し問題かもしれません。

E5000のような駆動力が必要なイヤホンだと、些か駆動力不足を感じましたが、音量的には鳴らすことができます。iPhoneで8割の音量まで上げると、十分な音量を確保できました。

さすがにポタアンと接続する場合と比較すると音質的には劣りますが、普通のTWSイヤホンよりは良い音で聴けるので個人的には満足なレベルです。

装着感

装着感は想像よりも良かったです。見た目的にも、黒いケーブルは意外と目立たず、着けていてもそこまで変には見えないと思います。

ただ、メガネをかけている状態で運動をすると、テンプルとユニット部分のプラスチックが当たる音が多少気になります。普通に歩いている分には大丈夫ですが、メガネを着用した状態でランニングに使おうと思っている方は、他の商品のほうが良いです。

別売りの交換用ケーブルで2Pin⇔MMCX

TRN BT30は交換用ケーブルが売られており、自由に付け替えることができます。前モデルであるBT20S Pro用として売られていますが、BT30でも互換性があります。

価格は約1,400円と安価ですので、違う端子のイヤホンと使いたくなった際には比較的お手軽に買い足すことができます。Amazonで購入することができ、MMCX・2pin(0.75mm)・2pin(0.78mm)・2pin(s)の4つが売られていますので、CIEMから中華フォンまでほぼ全てのイヤホンに対応しています。後述する(無理やりな)方法で埋込2pinにも対応させることができます。

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埋め込み2pinに無理やり対応させる

Fiioの商品などもそうなのですが、2pinに対応していても埋込2pinのIEMだと保護部分が干渉して、コネクタを奥まで刺すことができません。本体とケーブルが一体型の製品だとさすがに改造するのに躊躇するのですが、TRN BT30は交換用ケーブルを安価に購入することができるので、ハサミで保護部を無理やり切り取りました。

普通のハサミでやったので切断面はあまり綺麗ではありませんが、イヤホンと接続したらわからない部分なのでまあ良いかなと思っています。ゴムでできているのでそこまで大変ではなかったです。

切り取る場合の注意点として、切り取ってしまう部分に”L”と”R”を示す記号が書いてあるので、そのままではどちらが左右かわからなくなってしまうのでコネクタにマジックペンで目印を付けたほうが良いです。左右どちらも同じ形状なので、間違えて接続してしまった場合、極性が逆になってしまいます。

2pinのCIEMと接続するとケースの皿部分には収まらなくなってしまいますが、ケースは結構伸びるのでファスナーは余裕を持って閉めることができます。

まとめ『価格破壊』

良いところ
  • (フィッティングを合わせたら)自然な装着感
  • 機械処理されていない外音を聞ける
  • 蒸れない
  • 割と良い音質
  • 高い通話品質
  • 片耳だけで使える
  • 頬をタップするワイドエリアタップだけでなく、イヤホン本体をタップしても操作できる
  • 咀嚼音が頭の中に響かない
    • 最近あまり聞かなくなったけれどZoom飲み会最適かも
微妙なところ
  • フィッティングを合わせるのに時間が必要
  • 騒音に合わせて音量を上げると耳へのダメージが心配
    • ノイキャンイヤホン[遮音性の高いIEM]との使い分けが重要そう
  • バッテリー持ちがあまり良くない(DSEEオンで本体実質5時間弱、ケースは最大12時間)
  • 対応コーデックがSBCとAACのみ
    • iPhoneで使うなら全く問題ないけれど・・・
  • マルチポイント未対応
    • ソフトウェアアップデートに期待

一番肝心な音質面と使用感の観点では、価格が3倍のFiio UTWS5・Shure RMCE-TW2と見劣りしませんので、手早く手持ちのイヤホンをTWSにしたい方は取り敢えずTRN BT30を買っておけば良いと思います。

ケーブルが交換可能なのは他にはない大きなメリットですし、断線したときも1,400円ほどで調達できるのは安心です。安いので私がやったように、無理やり埋込2pinに対応させても惜しくありませんし。

普通の一体型のTWSイヤホンはバッテリーが劣化すると、また2万円や3万円支払って買い換えないといけませんが、アダプターであれば数千円で新しいものにできるので長期的にも良いです。筐体が大きい難点はありますが、その分アンプユニットやバッテリーを積めていることを考えると致し方ないです。

新たにイヤホンとセットで購入するほどではないと思いますが、すでにMMCXや2pinコネクタを採用したそれなりに良いイヤホンを持っている方は、TRN BT30を使ってTWS化してみると幸せになれるかもしれません。

購入は割引クーポンがあるAmazonからがおすすめです

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